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大阪高槻市にあるJT生命誌研究館には大きな「曼陀羅」が飾られています。
インタビューをさせていただいた所長の中村桂子さんによると、同心円の中心にあるのは受精卵だそうです。外側に行くにつれ、細胞、組織、器官、個体、種、生態系というふうにつながりが複雑になっていきます。つまり生命の進化の過程と生態系を意味しています。

生命誌とは、地球規模の歴史を織り込みつつ、生命という存在の構造や意味を俯瞰したりクローズアップしていく学問だそうですが、役割のひとつとして「わかりやすく伝える」こともあるのだとか。

科学論文は、音楽で言えば楽譜。普通の人に見せたってわかりません。
その内容を噛み砕いて伝えるには、演奏家のような役割の人が生命科学の世界にも必要。

ということで、同研究館には、出版社や菓子メーカーの付録担当のようなセクションがあり、難しいと敬遠されがちな進化の歴史や生命のしくみをわかりやすく伝えるアイデアを日々研究しています。

件の曼陀羅ですが、じつは京都・東寺の弘法大師曼陀羅からヒントをもらったのだとか。東寺の曼陀羅の真ん中におわすのは大日如来。そのまわりに様々な役割を持った仏様がいて民衆を救済するという仏教的世界観を、文字の読めない人たちにもわかりやすく示しているそうです。

なるほど~。曼陀羅とはそういうものなのか。弘法大師空海、やっぱりただ者じゃないね。

※このお話は『月刊サライ』1月号「サライインタビュー」で読めます。

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