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エディブル・スクールヤード。
世界中に広がりを見せている教育プログラムです。

日本では学校食育菜園、あるいは“食べられる校庭”などと訳されます。

カリフォルニア州バークレーにある人気有機レストラン『シェ パニース』のオーナーシェフ、アリス・ウオータースさんが地元の中学校と始めた、作物栽培と料理を軸にした統合的な学びです。

もともとは、ファストフード漬けの食生活で社会性を身につける機会を失したまま大きくなってしまった貧困層の子供たちに、食べることの喜びと意味、命の循環、共同でものごとにあたることなどの大切さを教えるプログラムでした。

取り組みが進むにつれ、思いもよらぬ成果が相次いで発見されました。
野菜を育て、食べることには、理科や数学、歴史、芸術など多くの教科につながる高いデバイス性があり、環境問題、社会問題など、今日的課題を肌で理解するうえでも有用であることがわかってきたのです。

横断型の学びであり、自ら実践して感じ取る学びです。

バークレーの軌跡の教育と言われたエディブル・スクールヤードは、日本でも数年前からスタートしています。

主催者は、エディブル・スクールヤード・ジャパン。現在、東京都多摩市立愛和小学校などを中心に、半ば手弁当ですがチャレンジングな活動を続けています。

それって食育のことでしょ。
食農教育っていうのものあるよね。
総合学習でも似たようなことやっているんじゃないの?

よく言われることだそうですが、
私が見た限り、エディブル・スクールヤードは、これまで日本で展開されてきた料理・農作業・生き物を使ったどの教育とも違います。

日本の食育は、健康管理を目的とした教育です。
食農教育は、ある意味で農業という産業への理解を求める教育です。
その想いや意義(功)はもちろん理解できるのですが、現代農業が抱えている矛盾――端的に言えば農薬や化学肥料などの「陰」の部分に、きちんと向き合っているようには見えません(個人の感想です)。

エディブル・スクールヤードの根底にあるのは、物質循環や生物多様性といった自然の摂理です。重視しているのは地球の視点、つまり持続可能性なのです。

これはちょっと面白い動きです。
こうした視点、知識を身につけた子供たちが大人になっていけば、経済や政治のありようだって少しずつ変わることでしょう。

大事にしたい芽だと思いました。

詳細は、現在発売中の月刊BE-PAL11月号(小学館)の「ルーラルで行こう!」で読むことができます。

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